釈迦に説法

幸せについて考えてみる。

The Rose。

  歌は人生を豊かにしてくれる。僕には好きな歌がたくさんある。そもそも感受性を豊かにするために、音楽を聴けとか絵画を鑑賞しろとかいうのには理由がある。感受性とは、自分が感じるもので、向こうから与えられるものではない。一方通行なのだ。音楽はいつも変わらず流れているし、絵が変わることもない。なのに聴く人、見る人、その時の自分の置かれている環境によって、千差万別に受け取り方は違う。正解があるとすれば、自分が感じた気持ちだけなのだ。この絵は芸術的だと言われても、あなたがそう感じないのなら、それは何の価値もない。誰が作った物であれ、受け取る人次第で価値は変わる。生きている間に、一つでも多くの感情を知るために芸術に触れるのだ。だから感受性が豊かになるし、そんな人は魅力的であるのだと思う。英語の勉強をするために、僕はよく洋楽を勝手に訳していた。間違っているとか気にもしないで自分が感じたままに。そこには面白い様に価値観が出る。好きな人とはその価値観の近い人なのでしょう。みんなもやってみると良い。好きな人に自分の好きな曲を聞いてもらい、どう感じたか話してみると良い。価値観が近いか解るかもしれない。たとえそれが違っていても、それを知る事でお互いの人間力が上がり、人間として色んな価値観を知る事で、優しくなれるのは間違いないだろうから。

 

     ♪ The Rose        /       Bette Midler

Some say love, it is a river     愛は川だと言う人がいる
That drowns the tender reed   か弱い葦(あし)など沈めてしまう川だと
Some say love, it is a razor    愛は刃の様だと言う人がいる 
That leaves your soul to bleed    あなたの魂を深く傷付けてしまう刃だと 
Some say love, it is a hunger   愛は飢えだと言う人もいる
An endless aching need               際限無く求めてしまうだけのものだと
I say love, it is a flower                 私は愛は花だと思う
And you, its only seed                  そしてあなたも、その愛の花を咲かせることのできる種

 

It's the heart, afraid of breaking  傷つく事を恐れているだけの心では
That never learns to dance           楽しく踊る事を学べない
It's the dream, afraid of waking         夢が覚める事を恐れてばかりでは
That never takes the chance    現実のチャンスをつかめない
It's the one who won't be taken        何も奪われたくないという人は
Who cannot seem to give                   与える事を忘れてしまう
And the soul, afraid of dying    死を恐れているだけの魂では
That never learns to live        生きる事を学べない

 

When the night has been too lonely          孤独を感じて寂しい夜
And the road has been too long       目の前に続く道が果てしなく感じる時
And you think that love is only      愛なんてものは所詮、運の良い人や力の強い人にしか
For the lucky and the strong                       持てない物だと考えてしまうかもしれない
Just remember in the winter                      でも覚えておいて
Far beneath the bitter snows        厳しい冬の深い雪の下では
Lies the seed that with the sun's love   横たわる事しかできない種も
In the spring becomes the rose    春には優しい太陽の光を浴びて 

                  美しいバラを咲かせるという事を

 

 作詞作曲はアマンダ・マクブルーム、ベット・ミドラーが歌ったとても美しい曲です。外国人の友達も、好きな人が多い曲でした。人それぞれ感じ方、訳し方は違うでしょうが、この曲が美しいと解るのは万国共通なんだと知り、幸せを感じた事を思い出します。愛の花。咲かせられると良いですね。ではまた。